ぼくおちゃんの話 出会い

寒い!今日も寒い!

8年前に大規模リフォームをする前、うちには掘りごたつがあった。
その部屋は、私が結婚して二世帯住宅になおすために後からつくった部屋だったので
「畳の茶の間。掘りごたつ付き」と希望して作ってもらったのだ。
なぜならそれまで住んでた実家部分にもそれがあって気持ちよかったし
それに・・・ぼくおちゃんがいたから・・・。

子供のころからずっとネコを飼っていた、ことは前にも書いたと思う。
一緒に暮らしたネコは、のべ8匹(ベランダに居着いたノラ1を含む)。
もらってきたり、拾ったり。ネコ好きの母が可愛がって、少しのブランクをはさみながらも
ずーっとネコがいた。
その最後のネコがぼくおちゃん。れおにそっくりな色合いの男の子。
そして最初の「私のネコ」、私をママと決めてくれた最初の子だった。

出会いは嵐の日。台風特有の、ザーッと降って急に止んで日が差す、を繰り返す日だった。
雨が止むたびに外で子ネコの鳴き声が聞こえる。気のせい?聞き間違い?
何度目かの止み間に私は外に出て、前の道に停めてある車の下を一台ずつ見て回った。
そうしたら・・・彼がいた。まだ手のひらにのるような子ネコ。たった一匹、ぽつんと。
「おいで」というと、怖がりもせず寄ってくる。
次の雨の前に、と急いで連れて家に入った。

ネコ好きの母はもちろん
「まぁ~!!かわいそうに。牛乳をちょっと温めてうすめてあげましょう。」
「タオルタオル。お菓子の空き箱にタオル敷いて」などと世話をやき始め、
私に異論のあるはずもなく運命としてうちで育てることになった。

ところが問題が、大問題が一つ。先住ネコのちびこ。気の強い女の子。
自分だって骨と皮、ノミだらけで救出されて今は立派につやつや暮らしているのに
そんなことは覚えちゃいない。ずっとこの家のお嬢様ですが?このチビはなんなの!
総毛だって尻尾なんて普段の5倍ぐらい太くして「フーッッ!!ガルルル・・・」

そのうち慣れるでしょうと思ったが、まったく妥協の余地なし!のかまえ。
えさもミルクも一瞬目を離したすきに全部横取り。
あてつけであっちこっちにおしっこをして回る。
おっとりしたぼくおちゃんは、それでもおびえることもなく
自分のペースで暮らしているようだったから、
母も私も困りながらもちびこが諦めるのを待っていた。
ちびこのいやがらせは一向に止む気配もなく、そんなある日
ぼくおちゃんが今まで寝ていたタオルの上に血痕が落ちているのを見つけた。

噛まれたんだ・・・!でも鳴き声をあげもせず、じっと寝ていたんだ・・・
もうだめだ。そのうちぼくおちゃんは殺されちゃう。
困り果てた母は、ご近所のネコ仲間のおばちゃまに相談した。
その方もお知り合いも、拾い続けてもう手一杯。
だけど蛇の道はへび、猫の道はねこ、
捨てネコをたくさん保護して「ネコ寺」と呼ばれてさえいるというお寺に連れて行って下さると。

数日一緒に暮らして、もう愛しくて愛しくてたまらないけれど
涙涙でそのおばちゃまにぼくおちゃんを託した。
ぼくおちゃん、しあわせになってね。
ここのことは忘れて、広い境内を駆け回ってのびのび育ってね。

 ぼくお、どうしてるかなぁ。もう私のことも覚えてないだろう。
 そしてもう二度と、あのポヨポヨ毛のお腹にスリスリすることもできないんだ。
 私を見上げて、顔中を口にしておねだりする声。。。


私はずっと未練たらたらだった。でもひと月、ふた月経つうちに
可愛い愛しい思い出に変わっていった。
まさか一年後、再びぼくおちゃんとの運命の糸が結ばれることになるとは
夢にも思わずにいた。

by mamimi-loves-leo | 2010-03-28 20:11 | ぼくお | Comments(2)

Commented by まろん at 2010-03-28 22:59 x
ぼくおちゃんのお話、とっても気になります。
楽しみにしていますね。
私もレオが来る前、ガイサという猫を飼っていました。
レオが来る半年前に17歳で癌で亡くなりました。
その1ヶ月前には実家に置いてきたプードルを
亡くしたばかり。この子は20歳でした。
悲しい日々の中、レオが来てくれて
家の中も明るくなりましたが、やっぱり忘れることは
できませんよね。
また会いたいです。
Commented by mamimi-loves-leo at 2010-03-29 09:26
まろんさん♣

17歳!20歳!!
どれだけ愛されて大切にされたかわかります。
いてくれてあたりまえになってしまうので、
いなくなったときの喪失感も比例して大きくなりますよね・・・
ぼくおがいなくなって10年以上経ちますが、未だに話にもでるし
れおを「ぼくー」と呼んでしまったりもします。
あのころデジカメがあったら写真も見てもらえるのに、と思って残念です。