泣いてきました

朝、雨は未だ止まず。
次女は迷いつつも遠足に参加することに決め、私も症状は治まっているのだから
後はお友達パワーで大丈夫とみて待ち合わせ場所に送って行った。病は気から、ってね。
戻って次はれお。まだ少し霧雨のように降っていたけれど、昨日もショート散歩だったので
今日は公園へ。雨よけに木立の茂った道を選んで歩いたりクンクン調べたり。
帰宅して泥だらけになった手足(足足?)としっぽとお腹を洗って一丁上がり。
そして私は映画を見てきました。 

オーケストラ!(Le Concert)
甘栗さんのブログで知ったときは初耳で、
ちょうど来ていたミックがクラシックおたくで映画好きなので
これはぜひ一緒に、と思ったのですが
「全編ロシア語とフランス語で字幕は日本語なのでミックさんには…?」という
甘栗さんのきわめて適切でありがたい助言によって断念。
それでミックに、アメリカに帰ったらぜひ見るように、と言ったら、
なんとイタリアに住む彼のお姉さんからおススメのメールがすでに来ていたと。
日本ではヨーロッパ映画はあまり宣伝されなくて知るのが遅れたのですが
さすがヨーロッパではすでにかなり評判の映画のようです。
さらにこのごろになって、日本でもあちこちで評判を聞くようになってきました。

映画館は超満員。小さい劇場とは言え、平日の朝からです。ちなみにレディースデイでもないし。
そして映画は。
フランス映画らしからぬ軽快なテンポで奇想天外なストーリーは進みます。
ありえない展開やつっこみどころはありながらも、
かつてスペインの至宝というべきチェリスト、カザルスが、
亡命後も故郷を思って故郷の民謡を元にした「鳥の歌」を弾き続けたことを彷彿とさせるような
政治と音楽、民族と音楽を考えさせられるエピソードもたくさん。
極東の島国に住む私たちには本当にはわからないバックグラウンドがあるのでしょう。
かつて私が音大生だったとき、
「チャイコフスキーはロシアの心の歌、演歌です。美空ひばりです。」と習って
そのときはピンとこなかったのですが、この映画を見て少しわかった気がします。
そういう流れでバイオリンコンチェルトを聞くと、う~ん、確かに泣かせます。
泣かせる旋律。泣かせる和声。美しい響き。

この映画を見て最後の演奏に感動した、という感想が多いということは(おすぎさんもね)
シチュエーション次第では、クラシックはもっと日本人に受け入れられやすくなるのかしら。
確かにチャイコも名曲だけど、決してダントツベスト1ではないし。
ソリストのいるコンチェルトに限らず、オーケストラには鳥肌の立つような、
あるいは心をわしづかみにされるような美し~い名曲がたくさん。
泣る曲だってまだまだありますよー。

そしてわかったことがもう一つ。
女性バイオリニスト役のメラニー・ロランの美しいことったら!
あそこまで美しい人にとっては、もはや髪型なんて関係ないのね。
お顔。お顔しか見えない。お顔しかいらない。
パーマがどーした、美容師がどーした、と、きゅうきゅうしている自分が悲しい・・・

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    笑顔がいちばん!

by mamimi-loves-leo | 2010-05-12 18:47 | 今日のできごと | Comments(0)