ペットロス ということ

昨日今日と、私の瞼はぼってりと腫れていて、赤くかぶれたようになってとても痒い。
朝はズキンズキンと頭痛もひどい。
原因はわかっている。泣いて泣いて、涙まみれで寝ているからだ。

a0157174_19515820.jpg一昨日、買い物のついでに本屋をのぞいた私は、
レジの近くに平積みになっていた本
『またね、富士丸。』 に目が止まり、
何故だかパッと買って帰ったのだ。

この、あまりにも有名なワンコ 「富士丸くん」について、
私はほとんど知らなかった。
れおが来ることになるまで
犬にはそれほど関心がなかったし、
れおが来てからも
「おしっこトレーニング」とか「耳セット」とか、
実践的情報集めに必死で
楽しむためにワンコブログやワンコサイトをさまよう余裕がなかったし。

だから、初めて富士丸くんの名前が強くインプットされた情報が、
なんと訃報だったと思う。
そのころはれおとの暮らしも軌道に乗り始めて、ブログ村というのがあるのも知って
あちこちのブログを楽しませていただいていたけど
犬種を問わず実にたくさんのブログでこのことが書かれていた。
直接富士丸君のサイトに行かなくても、突然だったことや、
彼がどんなに飼い主さんに、それだけでなく皆に愛されていたかが伝わってきた。
飼い主さんがどんなに辛いだろうことは良く良くわかっていた。つもりだった。

そのあと、れおと遊びに行こうと思った場所の情報を集めていて
富士丸君のお出かけ記のようなサイトを見つけて、
それはそれは楽しそうな写真や愛情あふれる文章に接して
富士丸君は幸せだったのだなー、としみじみ思ったけど、
写真や文章があまりに明るく活き活きしているので、
なんかまだ幸せが継続しているような錯覚をしていたのだと思う。

でも全然違った。
失くして以来、飼い主さんは血を吐くような、心身のコントロールを全て失うような
まさに壮絶な苦しみの中でもがき続けていたのだ。

前にも書いたけれど、公園で会う方の中にもペットロスで苦しみ続けた方が
直接お話しした方だけで3人もいらして
1人は奥さま曰く「鬱から痴呆の症状が出始めた」
もう1人は「親の時よりずっと辛かった」
さらに「内臓を引きちぎられたみたい」
等々、今なお癒えない傷を切々と話して下さった。
でも偶然か、お3人とももうリタイアなさってかなり経つようなシニアの方々なのでなんとなく
自分が高齢になった後の別れはさぞこたえるのだろう、と、そんな理解をしていた。

それも全然違った。
富士丸君の飼い主さんはまだ30代。体力も気力も十分充実している年代。
うち込む大好きな仕事も充実している。素敵なたくさんの友人にも囲まれている。

それでも・・・ もがき苦しむのだ。何カ月も。
心身共に、というけど、心が壊れれば当然体も壊れる。
機能的には問題なくても、適切に動かすことができなくなってしまう。

文章は淡々と、事実と事象を時系列に沿って表していても
えぐれてぽっかりと穴があき、今なお血の流れる傷がはっきり見える。
私のような何の思い入れも予備知識もない人間ですら、
最初のページから圧倒的な悲しみで覆い尽くされてしまう。

どうするのよ、私。
二晩泣きながら読み続け読み返し、私はどうしたかったのだろう、なんで読んだんだろう。
昼間も、思い出されてならないし、ずっと涙がにじんでいる。

でも今日あらためて、というよりほとんど初めて富士丸君のブログに行って最初から読み、
まだ生きているような錯覚、仮想現実に入ることで私は少し元に戻れる。
でも本人は。当事者はどうすれば救いを得られるのだろうか。

父が突然亡くなったとき ときぐすり という言葉を教えられた。
時が、時だけが必ず癒してくれる、と。
それを信じて、一瞬一瞬を過ごしていくしかないのだと。

終わりがくることは知っている。絶対に逃れることはできない。
せめてその時の苦しみに、後悔がたくさん加わらないように。
今日した「わるいこと」を、埋め合わせる時間がいつまでもあると思わないように。
今日しなかった「いいこと」を、できる日がいつまでもあると思わないように。

あんなに心から精一杯富士丸君を愛した彼でさえ、後悔でつぶされそうになっているのだから。

富士丸君が安らかに、気持ちのよい、飼い主さんのよく見える所でくつろいでいますように。

 

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by mamimi-loves-leo | 2010-10-29 19:59 | 考えたこと | Comments(14)

Commented by まろん at 2010-10-29 20:10 x
私も富士丸君大好きでした。ブログもよく拝見してましたよ。本は出ていることは知っていたのですが、読むことが出来なくて・・・。
本当ペットでもお別れは辛い辛いものです。レオの前のプードルを亡くしたとき、彼女がどんどん弱っていき入院することになったときから、私も恐ろしい勢いで体調がおかしくなり、1ヶ月寝込んでしまいました。
メニエールみたいな発作がおきて、起き上がれなくて・・・。それだけ精神的にきてしまっていたんですね。亡くなった時も、あまりのショックにしばらく頭が割れるように痛くて、痛み止めを飲まないと眠れないくらいでした。1ヵ月後には猫ちゃんも亡くなり辛かったな・・・。今でも思い出すと涙が出てしまいます。
本当後悔のないように、毎日を大切に過ごしたいですね。とはいえ、きっとその場になったら後悔だらけになってしまう気持ちもよくわかります。
Commented by チップ&デールママ at 2010-10-29 22:25 x
私はちょうど1年前に15歳になるシェルティの介護をしてたんですよ
1週間の入院と3週間の自宅介護でした
ご飯ものどを通らなくて眠れなくて、ただずっと付き添ってました
毎日往診してもらうのですが、夜中は自分で点滴を付け替えるので、それが怖くて精神的にも辛かったです
元気な頃から出来ることは何でもしてきたつもりでも後悔ばかりなんですよ
まろんさんのコメントとってもわかります
思い出すと今でもボロボロ泣いてばかりだし
実家でも弟のような存在のワンコ達を看取ってきたのですが、両親も我が子をなくすのと同じだって言ってました
自分たちの親が亡くなった時より辛いそうなんです、老犬でもいつまでも子供ですからね

イギリスの有名な獣医さんドクターヘリオットさんは犬の穴は犬で埋めていったそうです、私もそんな感じです
今の私は子犬達に助けてもらってるんですね、だから大切に育てて行かなくちゃとか、恩返ししながら一緒に暮らしてるみたいだな〜と思います



Commented by TSUN at 2010-10-29 23:03 x
まみみさん こんばんは♪

こちらにもお邪魔してみたら、
たまたま富士丸のお話しだったので、
思わず書き込みさせてもらいました。

富士丸のブログ、毎日楽しみにしてました。
富士丸が元気な頃から読んでたので、
何の前兆もなく、いきなりの「訃報のお知らせ」には
ホントに驚きました。
穴澤さんが、富士丸との生活のために
田舎に一軒家を建てる計画の真っただ中でしたし…。

その後も、穴澤さんのブログをたまに読ませてもらってますが、
前より文章に元気が無いな…とは思ってました。

私もいつかペットを飼いたいと、ぼんやり考えているんですけど、
やはり亡くす時のコトを考えるとツライですよね…。
ほんの数ヶ月飼っていたハムスターが亡くなった時、
会社休みましたから…(^▽^;)

「ときぐすり」いい言葉ですね。
人間は「忘れる能力」が無いと、生きて行けないそうですよ。
Commented by JINパパ at 2010-10-30 07:34 x
ペットロス・・・動物を飼う以上ついて来る問題ですよね。我が家も先代犬を亡くした時、家族中なりましたからね。しばし先代犬の事意外会話が無くなりました・・・一人になったら涙が溢れて止まらないし。きつね期にはもう余命がわかっていて、1歳を迎えるの目標でしたがわかっていてもショックは大きかったです。多分JIN君が先代犬を荼毘に伏したクリスマス生まれ、血縁関係も有ってそっくりでなかったらもうわんこを飼う事も無かったと思います。この世で唯一大好きだった先代犬COCOと重ねて考える事が出来るJIN君・・・やっぱりCOCOのクリスマスプレゼントです。
Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-30 08:24
まろんさん。
私もネコの死には何度も直面しましたが、子どもの頃だったし
ぼくおとはああいう別れだったし、
今、まさに我が子のように思っているれおと別れる時のことは想像を絶します。
父を亡くした時は乳飲み子を育てていたので必死で踏みとどまって
自分を見失ったり体に出たりということにはならなかったのですが
「親の時より」という言葉にショックを受けました。
後悔が全くない、というのはもちろんあり得ないけど、
そういうふうに心がけながら過ごすぐらいしか今できることが思いつかなくて。
一日でも遅いといいですね、その日が。
Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-30 08:35
チップ&デールママさん。
そんなに記憶に新しい悲しいことがあったのですね。
知りませんでした。ごめんなさいね。
15歳という、シェルティーとしては天命を尽くしたお別れ、
しかも手を尽くして心を尽くして看病して看取っても、
納得するのはむずかしいのですね。
御両親のおっしゃるように、子どもと同じだとしたら納得できるわけないですね。
犬の穴は犬で。
公園の皆さんもそういうことで、皆さん次のワンコといらしてます。
でも大型犬の存在感はあまりにも大きくて、他の動物でも小型犬でもダメで・・・、
とおっしゃる方もいます。皆さん未だに傷を抱えていらっしゃいます。
その日のことばかりビクビク考えていても仕方ない、と思いつつも
考えてしまいますねー。短いんですもの、15年、20年、って・・・
Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-30 08:55
TSUNさん。
早速いらして下さって、コメントも。どうもありがとうございます(^^)/
私も旅行が大好きですが、それほどしょっちゅう行けないので
あまり旅行ネタの頻度は高くなくて・・・(^^ゞ
でもときどき覗きに来ていただけたら嬉しいです♪

富士丸くん、ご存知でしたか! 
穴澤さん、その後も軽妙にブログを続けていらっしゃるのですが、
その裏ではほんとに苦しい戦いをしていらしたようです。
山の家のいきさつも知りましたが、まさに最終契約の前日の夜のことで、
そのことも「自分を35年ローンを背負うリスクから救うために・・・」
と考えてしまって苦しむのです。

実は私も子どもが飼っていたハムスターが死んだとき思いがけないぐらい悲しくて
吐き気までして
父の時の悲しみがフラッシュバックしてきて驚きました。
そのときは気合いでなんとか軌道を修正しましたが。

でもね、今いすに座っている私の足の甲の上に寝ちゃっている
ちょっと思い、とても暖かい存在の幸福感は
最後の日を怖れたとしても得難いかけがいのない経験。
最後が辛いから飼わない方がいいわよ、とはやっぱり言えませんね・・・



Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-30 09:04
JINパパさん。
cocoちゃんのことは特別なご経験、めぐり合わせですよね。
とても短い時間の、さらに半分近くは悲しみを覚悟の上での日々だったのですね。
本当にご家族みなさん、よく乗り越えられたと思います。
命が引き継がれる、魂が引き継がれる、そういうことで、
この逃れられない悲しみからかろうじて救われるのかもしれません。
とにかく今日が今が幸せなように、毎日心をこめて過ごしていくこと。
それだけを肝に銘じよう、と思っています。
Commented by 甘栗 at 2010-10-30 12:35 x
以前、お話した尿路結石の手術に8万円かけたハムスターの名前は「ハムテル」。ダンナが大好きな漫画「動物のお医者さん」の主人公の名前なんです。だから当然、ダンナの憧れはハムテルのようにシベリアンハスキーを飼うこと。でもその手術をしたハムスターが、手術自体は成功したものの、体力がもたなかったのか、その二日後に亡くなってしまったんです。
その時、ダンナは布団をかぶったまま起き上がれなくなってしまって、「埋めに行かなくちゃ」とどんなに声をかけても反応しなくなり・・・結局、私がひとりで川原に埋めに行きました。そんなダンナを見たのは15年間であの時だけです。
喜怒哀楽がわかりにくい、寿命の短いハムスターでさえそうなのだから、れおみたいな存在をもし亡くしたら、と考えるだけで怖い。
しつけもそうだし、別れもそうだし、犬と暮らすには、強い意思と覚悟が必要ですね。
だから私たち夫婦は、うさぎとか亀とかクールな、こっちがただ一方的に愛情を注ぐだけの動物を選んでいるのかもしれません。

Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-30 14:57
甘栗さん。
この子がいなくなったらどうなるか、というのは、
その時にならないとまったくわからないです。
私も冷たくなったハムスターを見たときに、胃から喉までつぶれされるような
絶望的な悲しさがせり上がってきてびっくりしました。
御主人も予想外だったかも知れませんね。御自分でも驚かれたのでは。
ハスキーが憧れなら尚更富士丸君は読めませんね。
コリーとハスキーのミックスで、お顔はハスキー寄りだもの。
さっきも夫に説明をしていてまた号泣したところです。
夫も「だめだ、読めない」と言いながらちょっと写真だけ見て閉じてました。
でも光太郎くん、一方的な愛情というよりも十分なついてますよね。
あの、腕のそばでじっとくつろいでるぬくもりを知っちゃったら
かなり辛いでしょう。
やっぱりうさぎと亀とでは違うんじゃないですか・・・?
頑張って幸せに長生きしてもらいましょうね。光太郎くんもれおも。
ありがとう、こちらでこんなに過ごしてくれて、と送り出せたら
少しは救われるかもしれない・・・
Commented by チップ&デールママ at 2010-10-30 15:07 x
ごめんなさいだなんて、毎日楽しみにしてここへ来て自分でコメント入れてるんですから謝らないでくださいよ〜!
先代シェルティの話はそのうち自分のブログでも書いてみようと思ってるんですよ、彼の生きた証と誰かの役にたてるかもしれないから
富士丸君の飼い主さんも誰かに聞いてもらうことでペットロスを乗り越えようとしてるんじゃないかな?と思います

まだまだ人生(犬生?)これからですから、お互いおもいっきり可愛がっていきましょ!

Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-30 17:12
チップ&デールママさん。
書いてください、ぜひ! 知りたいわ、どんなコだったの?
私もずっと心のしこりになっていたネコ、ぼくおのことを思いきって書いてみたら
最後の辛いことだけが頭に残ってそこばかり考えていたのに
いろいろ思いだして書くうちに
あんなに楽しいこともあった、幸せな時間が続いていたんだ、と気付いて
もしかしたらぼくおも幸せな人(猫)生だったと思ってくれているかもしれない、
と考えられるようになりました。
おっしゃるように乗り越える儀式の一つになっていたのかも。

そうね、おもいっきり可愛がりましょうね。
双子ちゃんにもよろしく、だるまさんが転んだに入れて、ってお伝えください。
Commented by まりっぺ at 2010-10-31 13:22 x
まみみさん、こんにちわ。以前、ブログにコメを頂いたまりっぺです。仕事の合間の息抜きに、お邪魔してます。
私も4年程前に、19年一緒に生活した弟分の権之介を亡くしました。今やっとちょっとだけ、家族の一員となるペットの温もりをまた感じられる子が欲しいとふと思えるようになったのですが、でも、最終的にはまた権之介を亡くした時の悲しさがこみ上げてきて…今はめだかちゃんを飼っていますが、やっぱり猫や犬の温もりも感じたいなぁ~
Commented by mamimi-loves-leo at 2010-10-31 15:49
まりっぺさん。
わー、お忙しいのにいらして下さって恐縮です、、
私はいつも拝見していますが、公私共にのあまりのお忙しさに
のんきなコメントを入れるのもはばかられ自粛していました(^^ゞ
権之介くんのお話も読んだことあります。
最近はお名前が出ていませんでしたが、
やはりずっと心にあふれていたのですね。
温もりは一度知るとなかなか忘れられませんよね。
れおが来た当初、
あまりの忙しさに一緒に暮らす喜びを味合う暇もありませんでしたが
赤ちゃんれおがある日私の履いているスリッパをかじって遊んでいて
疲れて足の甲にかぶさったまま寝ちゃった時に
あー、この暖かさ、重さだった!と思いだしてじ~んとしました。
また小さな相棒と暮らせるといいですね♪