究極の犬飼いあるある・・その日が来たら

少し前の話だけれど、とても印象的なひとコマ。
先月、小谷流の里へのお泊り旅行の途中、
レイマイちゃんとアクアラインの「海ほたる」で待ち合わせした時のことです。

先に着いているはずのレイマイちゃんを探そうと、
けっこう混んでいるデッキスペースを、れおを引きつつ歩いていたら、
二組の60代ぐらいのご夫婦がニコニコとれおを見ていて下さる視線を感じたのです。

なんとなく会釈したら、一人のご主人であるおじさんが近寄っていらして、
れおの前にしゃがみこんで撫ぜ撫ぜして「可愛いなー」と。
ありがとうございますぅ、と、もちろん私もニコニコ。
おじさんは、「天気良くていいなあ、どこに連れて行ってもらうんだー?おいおい。」
とかと言いながられおをかまいつつ、私の方を振り向いて、唐突に、 
「・・・死んだら悲しいよー」 と言ったのです005.gif

えっっ?!聞き間違え?!とビックリしていると、重ねてもう一度、「悲しいよ~本当に」と。

さすがに奥様が慌てて、「ちょっと!そんなことを!」とたしなめていましたが、
私は不思議と全然、全くイヤな気持ちにさせられなかったのです。
おじさんの言葉の裏にとても大きなワンコへの愛と、とても深い深い悲しみが見てとれたから。

亡くされたんですか?と訊くと、
「そう・・・。おっきなゴールデン・・・。」と。
奥様がすかさず、「この人、二年泣いてたのよ。二年。何かって言うとすぐ涙。」と。

「どこにでも連れて行ったんだ。こういうふうに。いつも一緒だったんだ。
うちが一頭、こっちの夫婦が二頭、いつもでっかいゴールデン三頭連れていろんなとこ行った。」

ということは、隣にいるお友だちご夫婦も、もう二頭とも亡くされているのかしら。
おじさんの話を皆さんうつむき加減に微笑んで聞いています。

「大型犬は足にくるの。最後、もう歩けなくなって。
身体が大きいから特注で、車いすみたいの、
何十万か払ってオーダーメイドして、届いてすーぐに・・・ダメんなった。」

「うちの辺りは田舎だから、庭に穴掘って埋めるんだけど、
もうダメだ、ってなって覚悟して、穴、掘ったんだけど・・・あの時は辛かったー
あんな悲しいことないよ、涙が止まらないよ、辛かった・・・」

頷いて聞きながら、
「知り合いのワン飼いさんにも親のときより辛かったって言われました」と言うと、

「そりゃそーだよ。親は仕方ない、諦められるもの。
犬はダメだ、諦めらんない・・・ 悲しいよー、死んだら・・・」

何年前のことかわかりませんが、二年を超えてもなお、おじさんは癒えていない、
涙こそ流さないけれど、深い深い悲しみからまだ抜け出られてはいないんですね。

ひとしきり話したおじさんは、またれおに視線を戻して、

「何歳?六歳? いいなー、まだまだだなー、
元気でなー、いいな、嬉しそうな顔してー、お前は幸せだなー」
などなどと声をかけて、じゃあね、と寂しげに笑って離れて行きました。

死んだら悲しいよー。
シンプル過ぎるこのフレーズに溢れ出る哀しみ。究極の真実。

おじさんは言っていました。
泣きながら庭に掘った穴が、とても深く大きくなってしまったと。
注ぎ合った愛の大きさの分、おじさんの心に残った悲しみの穴も、
深く大きく開いてしまったのでしょう。
少しずつ少しずつ、時薬と共に埋まってはいるのでしょうけれど、
まだまだ穴の奥は深そうだった~

死んだら悲しいよー。
知らなかったわけでも、恐れていないわけでもなかったけれど、ああ、やっぱり。
ワンコと暮らすということは、この事実からも逃れられないということなのですね。

そのあと、レイマイちゃんと無事に合流できて、
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みんなでいつものようにワーワー言いながら記念写真を撮ったりしながらも
やっぱりあのフレーズは頭にずっと残っていたし、
今でもふとあのおじさんの哀しみと、れおにかけてくれた優しい言葉を思い出します。

元気でねー。うーんと楽しめよー。
いろんなとこ連れて行ってもらえよー。

10年、15年経って、私にもその日が来たら、
またあのおじさんに会ってお話がしてみたい・・・
気がしています・・・




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by mamimi-loves-leo | 2016-01-17 22:34 | 考えたこと | Comments(6)

Commented by そら&りきママ at 2016-01-18 01:49 x
そのおじさんのお気持ちが痛いほどにわかります。
れお君を亡くなったワンちゃんと重ね合わせて見たのでしょうね。
まみみさんも突然にそんなことを言われて、不快に思われなくて、すぐに察して差し上げて優しいですね。
私ももしれお君と会ったら、声をかけてしまって、そらのことを話すかな。
もしかしたらまだそらのことを話題にもできず、遠目にれお君を見ているかも?
愛犬を亡くすということは、本当に大きな大きなことだと実感しています。
やっぱりまだ悲しいですけど、いまはりきと楽しい時間を過ごしていきたいと思っています。
れお君とまみみさんのお出かけの様子を見ると、よりそう思いますよ~。
Commented by chaco-o at 2016-01-18 08:53
おじさんの気持ち、わかるなぁ…
私も未だに思い出すんです…逝ってしまった彼らの瞳を。
私はしっかり最期まで看取れたし、覚悟もあったけど…友人は遊んでいてその場で急死だったからなぁ…
いつか、それは老いてではないこともあるんだからと、愛しいさんとは一瞬一瞬を大事にしたいですね。
Commented by ハリー&ロンのママ at 2016-01-18 12:42 x
我が家も居なくなった寂しさに耐えられずにハリーを迎えたのでおじさんの気持ち、よくわかります。そして自分の年齢等を考えるともう次の犬は迎えられないなぁという時も来るでしょう。
わたしもハリーとロードマンと少しでも楽しい日々を過ごしたいと思います。
Commented by mamimi-loves-leo at 2016-01-19 18:57
そら&りきママ さん。
そうだわ!ママさんのおっしゃる通り、あのおじさんは
れおに近づいてきて私にお話になれるぐらいに
「回復」なさったということなのですね。
本当にお辛いときは遠くから見るか、見ないようにするか、
まして言葉にはできないのでしょうね。
経験者の御意見を伺うとやっぱり私はわかっているようで
何もわかっていないのだなあと思います。
このごろ、りき君の表情が変わってきたように思うのよ。
なんか眼差しがそら君に似て来ませんか?
甘えん坊な表情が増えたように思います。
りき君とそら君とお目目4つ分の眼差しなのかしら。
お出かけしました~の記事を楽しみにしていますね。
私も今年もたくさんれおとお出かけしたいと思っています!
Commented by mamimi-loves-leo at 2016-01-19 19:04
chaco-oさん。
一緒に遊んでいる場で急死・・・!?
それは・・・受け入れるのが難しいですよね、さぞ。
神様の思し召しとか運命とか、頭で理解しようとしても
心は納得できませんよね。お友だち、本当にお気の毒です。
確かに先のことは誰にもわからないのだから
今の一瞬一瞬を感謝して大切に過ごしたいですね。
Commented by mamimi-loves-leo at 2016-01-19 19:09
ハリー&ロンのママ さん。
次は迎えられないのですか?とおじさんに訊いたら、
あんな悲しい目には二度と会いたくないって。
もう無理だっておっしゃってました。
私もれおが最初で最後のワンコだわ。私の年齢的に(T_T)
少しでも長く一緒にいてもらいたいと思います!