再び伊勢・・二千年の神秘の壁は高かった

今回の旅の主目的が、海から伊勢神宮に変わってきたとき、
我々にはそれぞれの友人から聞いて体験してみたいと思ったことが二つありました。

一つはお神楽をあげながら祈祷していただくこと、
そしてもう一つは、正式参拝。

前者は、ご祈祷をお願いするときにある決まった金額以上を御捧げすると
ご祈祷を受けた上にお神楽を舞っていただける、というもの。
これはHPにも書いてあって、比較的わかりやすかったのですが

わからなかったのは正式参拝。
以前私の友人から、これまたいくらかの献金をすると、
正堂参拝の時に、普通の人より一歩奥まで入れていただける、と聞いて、
その神聖な特別感はぜひ体験してみたいと思っていたのです。

今回出かけるにあたって調べたのですが、HPにそのような案内はありません。
行った方のブログなど読み漁り、
それは「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」とも呼ばれるもので、
ただ、神宮側に聞いても「そういうものはありません」と言われるとか。
あくまでも寄付のお礼として行われるとか、とても曖昧なものらしく、
そのわりに服装コードはとても厳しいと。
男性は黒か紺のスーツ、革靴、女性もそれに準じたもの、ということなのですが、
何しろHP上存在しないことなので明文化されたものがありません。

我々も最初は、地味目な服ならいいんじゃない?なんて言っていたのですが、
ブログ検索していろいろ読むと、ワンピースで断られた、上着がないとダメとか、
上下同じ素材じゃないとダメ、透けててダメとか、いろんな例がたくさんあって005.gif

出発の二日前ぐらいに我々は、現場で追い返されるぐらいなら
もう喪服!喪服で行きましょう!
そのあとそのまま喪服で歩き回ることが変でも不自然でもかまわない!!

という結論に達し、

二日目、チェックアウトしてそのまま伊勢神宮に向かおうとしている我々は
こんな服装。
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でもね、ここでハッキリ言いましょう!これで正解です!
伊勢神宮には、公然の秘密的な「正式参拝」をさせていただくべく、
こういう服装をした人がけっこう歩いているので全然浮きません。

かくして喪服に黒のパンプスを履きつつ、
その前後に歩き回るときの玉砂利対策として歩きやすい靴もちゃんと持って
万全の対策を取って「正式(御垣内)参拝」をさせていただくべく、
まず向かったのは、早朝に行かなかった外宮の方。

参拝の順番としては、外宮、そして内宮、というのが良いと言われていたし、
内宮については少し説明も受けたので、次は外宮を詳しく拝見したいとも思ったからです。

外宮に着いて、まずは門前の案内所でボランティア案内人さんを紹介していただきました。
この方が大ベテランらしく、自作のフリップを駆使して独特の印象深い語り口、
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すごく勉強になった~043.gif お願いして大正解!

またちょっと「受け売り」をば023.gif

内宮が天照大神をお祀りしているのに対し、
外宮は豊受大神(とようけおおかみ)をお祀りしています。
今から二千年前に天照大神が五十鈴川のほとりの内宮に居を定められた五百年後、
天照大神のお食事を司るためにこの地に遣わせられたのが豊受大神で、
全ての日本の国民が未来永劫、
毎日朝八時半と午後二時半の二回の食事がとれることの守り神でもあるそうです。

そして、外宮がこの地に定まった千五百年前から現在まで一日も欠かさずに朝と午後の二回、
半日かけて身を清めた神職に就く数名の男性たちの手によって
天照大神、豊受大神とその他の神々のためのお食事(神饌)が
「忌火屋殿(いみびやでん)」という建物の中で作られているとのこと。

私たちはちょうどその時間に当たったので、
その「神饌(しんせん)」がまた別の神職の方たちによって
「御饌殿(みけでん・神々のお食事場所)」へ運ばれる様子をちらりと拝見することができました。
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三人目の方の持っているのが御饌殿の鍵。
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垣の奥で、忌火屋殿から神饌を受け取って御饌殿へと運んでいきます。
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千五百年間一日も欠かさず、って・・・すごい。


案内人さんの説明は全部で一時間半のコース。
伊勢神宮のことなら何でもご存じな感じで、
神話の内容からひも解いて教えてくださるのでとても興味深くてわかりやすくて良かったです。

でも。この方でさえ、正式参拝をしたいのですがどうすれば・・?と伺ったら、
はっきりしたお答えはいただけず。
「それは私は案内できないからご自分たちで行っていただかないと・・・」と、
どうやら、オフィシャルに説明できない感じなのです。

それでも、「神楽殿」という建物で献金をするらしいとわかったので、
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ここの窓口(?)に行くと、ご祈祷依頼書のような紙が。
住所名前など書いて、献金を添えてお渡しすると、
こちらでお待ちください、と、待合室に通されました。

履き慣れない黒のパンプスを脱いで待合室に上がり、ホッとしつつも、
・・・あら?服装チェックどころか、革靴限定なはずの靴も脱いじゃって?ここじゃないの??
との疑問がふつふつと。

すぐに神主さんが呼びにいらして、広間に通され、祝詞をあげていただき、
さらに・・・巫女さんたちや和楽器奏者たちも現れて、お神楽が。
おお、図らずも、これがもう一つの希望だったお神楽!
このあとで正式参拝もできる?なら、願いが一気に叶う?わけね・・・

と思ったのですが・・・
30分ぐらいでしょうか、板の間で正座して、恭しくお神楽を頂戴して・・・終わりでした。

これはこれで良かった、すごく良かった。
でも、御垣内参拝は?どうすれば?!

私たちは、最初に案内人さんを紹介していただいた門前の案内所に戻り、
かくかくしかじか、御垣内参拝は如何にすれば?と尋ねたのですが、
そこの方たちもご存じないのです。
「私もそれはしたことがないので・・・」などなどと。
何故なの~?そんなに謎の儀式なの~??

とりあえず、今度は内宮でチャレンジしてみようと向かったのですが、
時刻も夕方に近くなってきたのでこの日は参拝はあきらめて、

「ならば今日一日、何故に私たちは喪服を着て歩き回ったのかしら・・・」

という疑問や矛盾、釈然としない気持ちを振り切るべく、
「おはらい町」のお店を楽しくあちこち覗きながら
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この日のお宿へと向かうことにしたのでした・・・   喪服でね。
つづきます012.gif


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by mamimi-loves-leo | 2016-10-20 21:56 | お泊まり | Comments(0)