バルセロナ・・カタルーニャ音楽堂で耳をすませば
どこを向いてもポカンと口開きっぱなしで見入ってしまうような細工の見事さ。
それだけでも十分に圧倒されるのですが、加えて歴史的な背景が・・
ここバルセロナのあるカタルーニャ地方というのは、最近でも独立運動が盛んな土地柄だそうですが、
私がかろうじて知っていたのは、かつて、スペイン内戦後のフランコ政権に反対して
世界的なチェリスト、パブロ・カザルスが故郷バルセロナを出てフランスに亡命したこと、
彼はそれ以降、二度と故郷の土を踏まなかったこと、
そしていつもコンサートのプログラムには、故郷を思い、
カタルーニャ地方の民謡である「鳥の歌」を演奏したということ。
彼の奏でる「鳥の歌」は本当に哀しい哀しい旋律で、
背景をよく知らない私でも心の深いところをを打たれてしまうものだったのですが、
今回知ったことには、
カザルス率いる「カザルス管弦楽団」もまた、このホールを本拠地にしていたということ。
そして1936年7月18日、
翌月開かれるナチスドイツのベルリンオリンピックに対抗して
翌日からバルセロナで開かれるはずだった「人民オリンピック」の開会祝典のための
リハーサルをまさにここで行っていたカザルスと彼のオーケストラのもとに
反乱軍の暴動のために人民オリンピックが中止になった、というニュースがもたらされたということ。
まさにこの会場から、彼の長い長い亡命生活が始まっていったのだということ。
今でもこのホールでは世界中の音楽家たちのコンサートが行われているのですが
by mamimi-loves-leo | 2017-07-16 21:09 | お泊まり | Comments(4)
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eight-ten at 2017-07-17 19:54
ご無沙汰しております。エイトママです。いつも読み逃げで失礼しております。カタルーニャ音楽堂、憧れの場所です。素敵ですね!羨ましいです~。そして、こんなドラマがあったのですね。本当に、カザルス「鳥の歌」は、いつ聴いても心を打たれてるものですが、つぎはきっとこの記事と素晴らしい写真が目に浮かぶと思います。有難うございます。旅の記事の続き、楽しみにしております~。
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ミルメロママ
at 2017-07-17 22:11
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素晴らしいステンドグラスですね❗
こんな音楽堂で聴いたら素敵ね✨
こんな音楽堂で聴いたら素敵ね✨
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mamimi-loves-leo at 2017-07-19 21:12
エイトママさん。
建築のご専門家のママさんに建物のことお見せしちゃって
お恥ずかしい~
うろ覚えのうんちくを書かなくて良かったです(#^^#)
華やかで贅沢に造り込まれた素晴らしいホール、様々な歴史を経ていると思うと感慨もひとしおでした。
歴史の中に今なお人々が暮らしているヨーロッパ、憧れます。
建築のご専門家のママさんに建物のことお見せしちゃって
お恥ずかしい~
うろ覚えのうんちくを書かなくて良かったです(#^^#)
華やかで贅沢に造り込まれた素晴らしいホール、様々な歴史を経ていると思うと感慨もひとしおでした。
歴史の中に今なお人々が暮らしているヨーロッパ、憧れます。
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mamimi-loves-leo at 2017-07-19 21:14