バルセロナ・・カタルーニャ音楽堂で耳をすませば

忘れないうちに・・バルセロナの覚書です。

朝の飛行機でグラナダからバルセロナに飛んできて、まずホテルに荷物を預けて、
お部屋が空く14時まで、早速「世界遺産」を見に行きましょうということで
「カタルーニャ音楽堂」に出かけました。
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私、正直なところ、ここのことはよく知らなかったのですが
こんなに狭い路地の奥にあったことにまずビックリ。
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ガウディの先生である「リュイス・ドメネク・イ・モンタネール」氏によって、
「ウルフェオー・カタラー合唱団」のために建てられたという音楽ホールです。

私たちはガイドツアーに入ったのですが、
それが英語だったために(!)かなり正確さに欠くと思いますので(^-^; さらっとだけ書きますが
20世紀の名だたる作曲家、演奏家たちに愛された、とても特徴的な美しいホールです。

一番特徴的なことは、天井が見事に美しいステンドグラスで飾られているということ。
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周囲も大きなガラス窓で囲まれているので、
マチネー(昼公演)が実際の陽光で満たされた中で行われる唯一のホール、ということになるそうです。

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天井はもちろん、周囲の飾りの一つ一つも本当に細かく美しく
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どこを向いてもポカンと口開きっぱなしで見入ってしまうような細工の見事さ。

それだけでも十分に圧倒されるのですが、加えて歴史的な背景が・・

ここバルセロナのあるカタルーニャ地方というのは、最近でも独立運動が盛んな土地柄だそうですが、
私がかろうじて知っていたのは、かつて、スペイン内戦後のフランコ政権に反対して
世界的なチェリスト、パブロ・カザルスが故郷バルセロナを出てフランスに亡命したこと、
彼はそれ以降、二度と故郷の土を踏まなかったこと、
そしていつもコンサートのプログラムには、故郷を思い、
カタルーニャ地方の民謡である「鳥の歌」を演奏したということ。

彼の奏でる「鳥の歌」は本当に哀しい哀しい旋律で、
背景をよく知らない私でも心の深いところをを打たれてしまうものだったのですが、

今回知ったことには、
カザルス率いる「カザルス管弦楽団」もまた、このホールを本拠地にしていたということ。
そして1936年7月18日、
翌月開かれるナチスドイツのベルリンオリンピックに対抗して
翌日からバルセロナで開かれるはずだった「人民オリンピック」の開会祝典のための
リハーサルをまさにここで行っていたカザルスと彼のオーケストラのもとに
反乱軍の暴動のために人民オリンピックが中止になった、というニュースがもたらされたということ。
まさにこの会場から、彼の長い長い亡命生活が始まっていったのだということ。

今でもこのホールでは世界中の音楽家たちのコンサートが行われているのですが
カザルスの音色がここに響くことはそれ以来、二度となかったのだなあ、と思うと
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あの「鳥の歌」の旋律があらためて心の底に鳴り響くようで・・

歴史深いヨーロッパの建物、風景に、こんなに強く心を惹かれるのは
そこに残るたくさんの人々の思いが重なって伝わってくるからかしら・・と思ってしまいました。

感動のバルセロナは、まだ続きます・・



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by mamimi-loves-leo | 2017-07-16 21:09 | お泊まり | Comments(4)

Commented by eight-ten at 2017-07-17 19:54
ご無沙汰しております。エイトママです。いつも読み逃げで失礼しております。カタルーニャ音楽堂、憧れの場所です。素敵ですね!羨ましいです~。そして、こんなドラマがあったのですね。本当に、カザルス「鳥の歌」は、いつ聴いても心を打たれてるものですが、つぎはきっとこの記事と素晴らしい写真が目に浮かぶと思います。有難うございます。旅の記事の続き、楽しみにしております~。
Commented by ミルメロママ at 2017-07-17 22:11 x
素晴らしいステンドグラスですね❗
こんな音楽堂で聴いたら素敵ね✨
Commented by mamimi-loves-leo at 2017-07-19 21:12
エイトママさん。
建築のご専門家のママさんに建物のことお見せしちゃって
お恥ずかしい~ 
うろ覚えのうんちくを書かなくて良かったです(#^^#)
華やかで贅沢に造り込まれた素晴らしいホール、様々な歴史を経ていると思うと感慨もひとしおでした。
歴史の中に今なお人々が暮らしているヨーロッパ、憧れます。
Commented by mamimi-loves-leo at 2017-07-19 21:14
ミルメロママさん。
素敵でしょう~ 古き良き時代、ということなのかしら。
幸い晴れた日だったので輝くような美しさでした。