最後のピカソ、最後のマドリード

古都・トレドから戻った後、

マドリードで必ず鑑賞しておきたかった最後のピカソ「ゲルニカ」が収蔵されている
「ソフィア王立芸術センター」に向かいました。
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さまざまな様式の近現代芸術も多数展示されていましたが、
やはり見応えがあった(興味深かった)のはミロ、ダリ、そしてピカソという有名作家の作品群。
その辺に的を絞ってじっくりと拝見してきました。

「ゲルニカ」は縦3.5m横7.8mもある作品ですが、その大きさ以上の存在感を放つ、まさに大作。
奥まった部屋の奥の壁に飾られていて、その前にはたくさんの人が立って絵を見つめているのですが
みんな息を呑んでいるというか
絵から放たれるエネルギーに打たれた緊張感に包まれているようです。

その部屋に至るまでに、
ピカソがゲルニカの構想を練るために描いたデッサン・習作がたくさんたくさん飾られていて、
「ゲルニカ」の向かって左端の、「亡くなった子供を抱いて悲嘆にくれる母親」だけでも
実に何通りものデッサン、習作が描かれていて
この絵に向けるピカソの深い気持ちの一端が感じられたけれど

数日前、バルセロナの「ピカソ美術館」で見た、
幼少のころの実に写実的で絵画のような美しい作品群やそのあとの「青の時代」、
「プラド美術館」で見たキュービズムの時代など、
その延長線上にこの絵があるのだなあと思うと、
天才の心の深淵は私などには到底窺い知れない広さ深さなのだなあ、と。

この美術館に入って、建物の複雑な造りに迷って地図を見ながら立っていたら、
学芸員らしい女性が来てくれて
私が訊く前に「ゲルニカはここよ」って。
ここに来るほぼ全ての人がゲルニカを見になんですね、やはり。

「ソフィア」を出て向かったのは「王宮」
ここではひたすらキラキラ豪華なインテリア、調度品、絵画、天井画、壁画に圧倒されつつ
富の集中がひどすぎるんじゃないか・・とかついつい貧乏根性が出たりもし、
でもちょっと憧れたりもして・・ 

そのあとやっと次女と合流して、マドリードの中心部を案内してもらって
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彼女がお気に入りで、春に長女が来た時も一緒に行ったというバルで
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最後の晩餐を楽しんで・・

スペイン駆け足観光旅はおしまい。

帰ってきてから考えると、
良くもあんなに毎日元気に動けたなあと思うほど
スマホの歩数計は毎日1万数千歩、
夜が全然更けないので10時11時ぐらいは当たり前に外で歩いていたし
朝も9時前には出発していたし。

スペインは広くてまだまだ行ってみたいところはあるけれど
今回の旅程には悔いなし。
やれるだけのことはやった!と、大満足な一週間でした。

長々続いた旅行記もおしまい、
でも、ちょっと番外編がつづきます・・悪しからず006.gif





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by mamimi-loves-leo | 2017-07-23 19:17 | お泊まり | Comments(0)