幼なじみ

昨日書いた小説教室を私がやめたあと、入れ違うように私の友人が入ったらしい。
らしい、というのは、彼女とは小学1年生からの友人で高校からは違う学校になったけれども
つかず離れず、今でも付き合いは続いているのだが、
その中に何度かある疎遠期のできごとだったから。

「まみみが通っていた教室に私も入りました」という年賀状をもらって知った。
それを見てピン!ときた。彼女ならやってくれる。
私が爪あと一つ残せずにフェードアウト消えしたあの教室に、彼女が一矢報いてくれる、と。

純文学とエンターテイメントとの違いさえわからなかった私と違って
彼女は根っからの本当の文学少女。
小説、戯曲、詩、全てに興味を持ち精通し、大学は文学部、
その後も言葉を使う仕事をずっとしている。
そのうえ彼女の人生そのものがまさにドラマティック。
しばらくぶりで会うとそのたびにビックリするような経験をしている。
どういう星の下に生まれたのだろう、といつも思っていた。
たくさんの引き出しにたっぷり素材が詰まっているはず。

そのころ私は子供を産んだばかりで、
人生史上初の「5分たりとも自由にならない」期に突入していたので
連絡はとらなかったのだと思う。
だけどその日から私は新聞の文化欄の「〇〇新人賞受賞者」記事を
かかさずチェックしていた。
あの教室にいた、あともう一歩、もう指先に触ってる、みたいな人たちがどんなに多いか
私は知っていたけれど、でも確信してチェックしていた。何年も。
そしてついに、やっぱり見つけた。

彼女はペンネームを使っていたけれど、付き合いの長い私にはすぐわかった。
「好きだ」と言っていた漢字が使ってあったから。
本当に本当に嬉しかった。江戸の敵を長崎、じゃないけれど
中途半端だった私の自分探しを彼女が結実させてくれた気がした。

「おめでとー!!」のカードをきっかけに5年を超えた最長疎遠期は終わった。
今ではもっぱらメールのやりとり中心だが、彼女は相変わらずドラマティックだ。
受賞後の険しい道、書きたいことと書かせたいことのズレ、
家族間に巻き起こった騒動、思いがけない悲しい別れ。

明日、久々に彼女に会う。
彼女が話してくれるであろうドラマに比べて私の話は・・・
いいのいいの、それでいい。
彼女のような素敵な友人がいることも私のドラマの一つ。

by mamimi-loves-leo | 2010-02-09 13:24 | 考えたこと | Comments(2)

Commented by 甘栗 at 2010-02-09 20:45 x
まみみさん、
前回と今回のお話、とてもとても私にとってインパクトがありました。
私も以前、シナリオスクールに通っていたことがあり、昨年、初めての自著本を出したので・・

そのお友達に比べれば小さなことですが、それでもそのことで、今まで出会わなかった周囲のいろんな反応に出会い、いろいろと考えさせられたので・・

だからなんだかドキドキしながら読んでしまったんですよー素敵なお話ですね、ほんとに。

明日のデート(?)、どうか楽しんできてくださいね!
Commented by mamimi-loves-leo at 2010-02-10 10:37
甘栗さん、

ありがとうございます!
甘栗さんの御本≪ヒロインだって悩んでる。≫は、出版されたと知ってわりとすぐにアマゾンでポチッとしました。
さらっとしたプロフィールだけで知ってるつもりだった人の、もっとすごかったことや意外だったことが興味深くておもしろかった♪調べるのがたいへんだったでしょう・・・
わたし的に特に意外だったのはモンゴメリね。しみじみ・・・
筆で身を立てるって本当にすごいことですよ!物を書く仕事の知り合いがもう一人増えたみたいで、御縁に感謝しています。
これからもどうぞよろしく!